溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
Side大輝
日曜、スーツケース二個とスポーツバッグに李子の着替えや化粧品等、当面実家で生活するのに必要な物を詰め込み内藤さんの家へ向かう事にした。
大量の荷物を持ちロビーまで降りてくると目の前に真理とか言う母の親友の娘がやって来た。
「大輝さん!やっぱり私と結婚するためにあの子を追い出すんですね。私も荷物運ぶの手伝います!あー、大輝さんが早く目覚めてくれてよかったー。」
そう言いながらスーツケースに手をかけてきた。
何であんなに言われたのに俺と結婚できると信じてやまないのか不思議だ。
それにしても近くで同じ空気を吸ってると思うだけでイラつく。
李子の物に触るな。
パシッと伸ばしてきた手を払いった。
その後も彼女はしつこく駐車場までついて来て車にまで乗り込もうとしたが、それを振り払い俺は無言で立ち去った。
内藤さんの家に着くと母親は李子に付き添い病院だと言われた。
二人で荷物を李子の部屋に運ぶ。
「大輝君、ちょっと話をしないか?この後の用時は?」
「大丈夫です。」
ここを出たら実家に話をしに行くだけだったのでかまわない。
それよりも内藤さんに誤解を受けたままの方が困る。
李子の実父ではないが李子の父親が亡くなって直ぐから李子姉弟の成長を見守って来た人、自分でも言っているように本当の子供のように姉弟を愛しているのは見てわかる。
「昨日、言っていたお母さんの親友って?」
「俺も詳しくは知らないんです。会ったのも昨日が二回目で。確か中学時代からの付き合いだとか。」
「と言う事は何処かの社長令嬢か。」
「さあ。名前は確か竹内だったような・・・。」
名前を聞き内藤さんが何か思いついたようだった。
「竹内・・・。ナチュレ食品か。」
「あの。」
内藤さんは確実ではないがと付け加えたうえで(竹内)と言う苗字に思い当たる会社について教えてくれた。
俺が母から聞いた少しの情報とそれは一致した。
「今回の事は俺が甘かったために李子につらい思いをさせてしまいました。今から実家に行くつもりです。昨日の母の様子もですが、今日のあの娘の方が朝からうちに来たんです。」
「はっ?なんで?」
「荷物を持って出てきた俺に李子を追い出して自分と結婚する事を決めたんですねとか、ワケが分からない事を言ってまして。俺の母も精神的にどうかと思うんですが彼女の方がヤバいかも・・・。」
「うーん、大輝君には頑張って自分で解決してもらわないと困るけど、僕の方でもちょっと考えとくよ。」
内藤さんの最後の言葉に少し引っかかりを覚えながらも俺は実家に行くため家を後にした。
日曜、スーツケース二個とスポーツバッグに李子の着替えや化粧品等、当面実家で生活するのに必要な物を詰め込み内藤さんの家へ向かう事にした。
大量の荷物を持ちロビーまで降りてくると目の前に真理とか言う母の親友の娘がやって来た。
「大輝さん!やっぱり私と結婚するためにあの子を追い出すんですね。私も荷物運ぶの手伝います!あー、大輝さんが早く目覚めてくれてよかったー。」
そう言いながらスーツケースに手をかけてきた。
何であんなに言われたのに俺と結婚できると信じてやまないのか不思議だ。
それにしても近くで同じ空気を吸ってると思うだけでイラつく。
李子の物に触るな。
パシッと伸ばしてきた手を払いった。
その後も彼女はしつこく駐車場までついて来て車にまで乗り込もうとしたが、それを振り払い俺は無言で立ち去った。
内藤さんの家に着くと母親は李子に付き添い病院だと言われた。
二人で荷物を李子の部屋に運ぶ。
「大輝君、ちょっと話をしないか?この後の用時は?」
「大丈夫です。」
ここを出たら実家に話をしに行くだけだったのでかまわない。
それよりも内藤さんに誤解を受けたままの方が困る。
李子の実父ではないが李子の父親が亡くなって直ぐから李子姉弟の成長を見守って来た人、自分でも言っているように本当の子供のように姉弟を愛しているのは見てわかる。
「昨日、言っていたお母さんの親友って?」
「俺も詳しくは知らないんです。会ったのも昨日が二回目で。確か中学時代からの付き合いだとか。」
「と言う事は何処かの社長令嬢か。」
「さあ。名前は確か竹内だったような・・・。」
名前を聞き内藤さんが何か思いついたようだった。
「竹内・・・。ナチュレ食品か。」
「あの。」
内藤さんは確実ではないがと付け加えたうえで(竹内)と言う苗字に思い当たる会社について教えてくれた。
俺が母から聞いた少しの情報とそれは一致した。
「今回の事は俺が甘かったために李子につらい思いをさせてしまいました。今から実家に行くつもりです。昨日の母の様子もですが、今日のあの娘の方が朝からうちに来たんです。」
「はっ?なんで?」
「荷物を持って出てきた俺に李子を追い出して自分と結婚する事を決めたんですねとか、ワケが分からない事を言ってまして。俺の母も精神的にどうかと思うんですが彼女の方がヤバいかも・・・。」
「うーん、大輝君には頑張って自分で解決してもらわないと困るけど、僕の方でもちょっと考えとくよ。」
内藤さんの最後の言葉に少し引っかかりを覚えながらも俺は実家に行くため家を後にした。