溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
奈津とビルを出ると大輝先輩と青依先輩だけ、みんなはもう帰っていなかった。
唯も誰が連れて帰ったのか知らないがいない。


「やっぱりブカブカだね。」

「ホントだ下のスカートが半分以上見えてないな。」

「でも助かりました。Tシャツ脱げただけでも臭いが全然マシになったんで。」

「そっか、良かった。じゃあ行こうか。青依は奈津ちゃんよろしくね。」


手を引かれ有無を言わさずタクシーに放り込まれた。
大輝先輩は運転手さんに住所を告げているが知らない住所だ。


「どこに行くんですか?」

「俺んち。ここから近いから。シャワー浴びて、服も洗濯した方がいい。乾いたら車で送って行くから。」

「李子んちまでタクシーだと時間かかるだろ?その間、臭いするのも申し訳なくない?俺んちだと10分ほどで着くし。」

「そうですけど・・・。」


なんか言いくるめられた感が半端ないけど、確かに早くシャワーを浴びてスッキリしたい。


「よろしくお願いします。」


先輩の提案を受け入れ返事をすると満面の笑みを返された。

先輩の住むマンションは本当に直ぐだった。
1人暮らしには贅沢な2LDKのファミリータイプだ。


「先輩、1人暮らしですよね?彼女さんとかいないですよね?今さらですけど、いるなら彼女さんに悪いので帰ります。」

「ふっ、ホント今さらだよね。でも安心して、彼女は今いないし、ここには俺1人で住んでるから遠慮はいらない。さあ、シャワー浴びてスッキリしておいで。」


と浴室に案内された。浴室に面した脱衣所には洗面台と洗濯機が置いてあった。


「洗濯機の使い方分かる?洗剤類はここに置いてあるから。これは服が乾くまでのスウェット。あっ、ドライヤーはそこね。」


先輩は簡単に説明を終えるとリビングに戻って行った。
服を脱ぎ洗濯機に放り込む。洗濯機で洗えるタイプで良かった。

ブラジャーもはずし臭いをかぐと、臭う・・・。

ネットが無いけど1回くらいなら大丈夫だろう。下着も全部洗濯機に入れスイッチON!
乾燥機機能付きだからこのボタン1つで最後までしてくれるなんて、なんて凄いヤツだ。

シャワーを浴びスッキリとした。
ドライヤーで髪を乾かし終わってもまだ洗濯は終わってない。
乾燥が終わるまでどれくらいかかるんだろうか。
臭いが付いてたから下着まで入れちゃったので仕方なくノーパン、ノーブラで用意してくれたスウェットを着た。

うーん、下はひざ丈の短パンだからいいとして上がなー。

Tシャツなのでノーブラなのムッチャわかる・・・。
黒色だからまだマシだけど・・・。

考えた結果、肩からタオルをかけていく事にした。
だって洗濯機が止まるまでここに籠城したら先輩心配になって絶対に見に来るし。

そしたらバレちゃう。
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