溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
同棲し始めた時からこの先もずっと一緒にいるんだろうなと、なんとなく思っていた。

一ヶ月離れている間もずっと『愛してる』、『絶対に迎えに行くから』と伝え続けてくれていた。

大輝の思いはわかっていても改めてプロポーズされるとやっぱり嬉しい。


「はい。よろしくお願いします。」

「よかったー。でもプロポーズはもっとキメてするはずだったのに・・・。」


そう言いながら抱きついてきた重みでソファーに二人して倒れ込んでしまった。
チュッと唇に優しいキスが落とされた。

大輝は蕩けるような優しい目をしている。


「李子、今すぐ抱きたい。」


家に戻ってから数日経つが、大輝は一緒のベッドで抱きしめながら寝ても私を抱こうとしなかった。
これは今回の事をちゃんと話し終えるまでと彼なりのケジメみたいなものだったのだろう。
私が頷くと起き上がり私を抱え寝室へと向かう。
そっとベッドに降ろされたと思ったら直ぐに重ねられた唇、私の口内を味わい尽くすように動き回る大輝の舌で私の思考は蕩けてしまった。

『李子、愛してる。』何度もそう囁きながら私の体中を大輝は味わい尽くす。







「あっ、大輝、もう、やっ!ダメッ!」

「ムリ。そのお願いは聞けない。もっともっと李子が欲しい。」



もうすでに数回、私の中に精を放出したにも関わらず未だ萎える事を知らない大輝のものが私の中に再び入り込み私を色欲に溺れさせた。
意識が遠くなるまでお互いの体を求め、そしてそのまま眠りについた。
目を覚ますと外はすでに真っ暗。

サイドテーブルに置かれた時計は夜の八時二十三分。


「んっ、李子?起きたの?」

「うん。もう外真っ暗だよ。」

「ほんとだ。お腹も空いたしシャワーを浴びて何か食べに行く?」


『そうだね』と立ち上がろうと足を降ろしたが腰が抜けて立てない・・・。


「ごめん、ムリさせた。デリバリー取ろうか。」




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