溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
意を決しリビングに行くと先輩はビールを飲んでいた。
さっきも飲んでたのに凄いなー。


「大丈夫だった?わかった?」

「はい。ありがとうございました。あの、乾燥が終わるまでってどれくらいかかりますか?」

「んー、三時間くらいかな?」

「えっ!そんなにかかるんですか?」


今十時前だから終わるの一時頃!?

それから送ってもらうの?なんて少しテンパる私をよそに先輩は『李子も飲む?お酒じゃなくてジュースとかの方がいい?』とご機嫌だ。



なんでだ・・・。



「あの、そんな遅くから送ってもらうのも悪いですし、このスウェットお借りしてタクシーで帰ります。」

「ふーん、下着無しのまま帰るの?今ノーブラでしょ?」



ばっ、バレてた!!



「いいから、ゆっくりくつろいで待ってなよ。俺、明日休みだし遅くてもダイジョブだから。」


確かにノー下着で外に出るのは・・・。

でも先輩にそんな時間から・・・。

あっ、先輩はさっき車で送るって言ったよね。でも先輩飲んでるじゃん、居酒屋でも飲んでたし。どっちにしても送るのムリじゃん、洗濯が終わったらタクシーで帰ろう。




そう思ってたのにソファーの座り心地がよくって、いつの間にか眠ってしまっていた。




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