溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
翌日の日曜日は私の実家に行った。中に入るなり
「この度は本当に申し訳ございませんでした。李子に辛い思いもさせてしまった、それにまだプロポーズすらしていないのに妊娠までさせてしまって・・・。昨日、改めて二人で話をしてこの先もずっと一緒に生きていくと誓いました。李子との結婚をお許しください。」
と頭を深々と下げた大輝。
母と内藤さんはその勢いに驚き目を見開いたが、プッっと直ぐに笑いだした。
「大輝君、李子の事よろしくね。」
「もしも!李子ちゃんを泣かせる事があったら直ぐに連れ帰る。そして今度こそ君のもとには帰さない!肝に銘じておくように。」
「はい!」
そして内藤さんが『両家の顔合わせもしなきゃな』と言いその場で大輝のお父さんに電話を入れ、さっそく来週の日曜日に食事会が開かれる事になった。
何でも大輝が迎えに来てくれた日、内藤さんは大輝が帰った後もお義父さん、おじいさんと一緒に飲んでいたらしい。
そして二人が結婚の話を出したら直ぐに話を進めようと決めていたそうだ。
両家顔合わせの日、指定されたのはSANグループのホテル内の一室。
風間家からは大輝、お義父さん、おじいさん、そして初めてお会いするお兄さん。
私の方は内藤さん、母、わざわざ北海道から帰って来てくれた達也。
お義母さんはやっぱり来れなかった。
大輝が来る前に『母さんはまだ状態が安定してないらしいんだ。入院当時に比べるとかなり良くなったと聞いてるけどね。落ちついたら一緒にお見舞いに行こう』と言われた。
食事会は和やかに進み、私の義父が堤設計事務の内藤さんだと知ったお兄さんの拓斗さんは凄く嬉しそうだった。
何年も前から内藤さんのデザインが好きで、数年前に風間家の改築の際に内藤さんを進めたのもお兄さんらしい。
食事会も終盤になり始めた頃、話は私たちの結婚式に移った。
「いつがいいですかね?」
「今からですと早くても半年くらいは先ですか?」
私たちは今日、許可がもらえれば直ぐにでも籍だけは入れようと話をしていた。
式は友達と家族だけの小さなものでいい。
「半年後なら二月か。・・・、うん、ちょうどいいかもね。大輝は春から部署が変わって今度は海外事業部に行く予定なんだよ。移動になったら忙しくてなかなか新婚旅行の時間も取れないだろうし、時間が取れる時にいた方がいいしな。どうだ?二人とも。」
驚いた。
もう次の移動先、いや勉強先が決まってるのか。
二年毎に移動って言ってたから、そっか。
大輝の方を向くと『それでいいか?』と聞くような眼差しを送っていた。
私は迷わず頷く。
「はい。時期はそれで構いません。ただ入籍だけは直ぐにでもしたいです。それと二人で話したんだけど式は出来れば家族と友達だけの小さなものがいいんだけど・・・。」
『うちは二人が望なら小さくても大きくてもどっちでも』と内藤さん。
うーん、と考え込むお義父さんにおじいさんが助け舟を出してくれた。
「真一、大輝はまだ勉強中の身なんだからいいんじゃないか?」
「そうだね、いずれは俺と一緒にSANグループを引っ張って行ってもう立場だけど今は部長クラス以上の社員は苗字が同じ一般社員って思ってるくらいだし。」
結婚式も私たちの願い通りのものでいいと許可が出た。
そして、ちゃっかりと婚姻届けを準備していた大輝がその場で証人欄に両父親にサインをもらい、食事会はお開きになった。
「この度は本当に申し訳ございませんでした。李子に辛い思いもさせてしまった、それにまだプロポーズすらしていないのに妊娠までさせてしまって・・・。昨日、改めて二人で話をしてこの先もずっと一緒に生きていくと誓いました。李子との結婚をお許しください。」
と頭を深々と下げた大輝。
母と内藤さんはその勢いに驚き目を見開いたが、プッっと直ぐに笑いだした。
「大輝君、李子の事よろしくね。」
「もしも!李子ちゃんを泣かせる事があったら直ぐに連れ帰る。そして今度こそ君のもとには帰さない!肝に銘じておくように。」
「はい!」
そして内藤さんが『両家の顔合わせもしなきゃな』と言いその場で大輝のお父さんに電話を入れ、さっそく来週の日曜日に食事会が開かれる事になった。
何でも大輝が迎えに来てくれた日、内藤さんは大輝が帰った後もお義父さん、おじいさんと一緒に飲んでいたらしい。
そして二人が結婚の話を出したら直ぐに話を進めようと決めていたそうだ。
両家顔合わせの日、指定されたのはSANグループのホテル内の一室。
風間家からは大輝、お義父さん、おじいさん、そして初めてお会いするお兄さん。
私の方は内藤さん、母、わざわざ北海道から帰って来てくれた達也。
お義母さんはやっぱり来れなかった。
大輝が来る前に『母さんはまだ状態が安定してないらしいんだ。入院当時に比べるとかなり良くなったと聞いてるけどね。落ちついたら一緒にお見舞いに行こう』と言われた。
食事会は和やかに進み、私の義父が堤設計事務の内藤さんだと知ったお兄さんの拓斗さんは凄く嬉しそうだった。
何年も前から内藤さんのデザインが好きで、数年前に風間家の改築の際に内藤さんを進めたのもお兄さんらしい。
食事会も終盤になり始めた頃、話は私たちの結婚式に移った。
「いつがいいですかね?」
「今からですと早くても半年くらいは先ですか?」
私たちは今日、許可がもらえれば直ぐにでも籍だけは入れようと話をしていた。
式は友達と家族だけの小さなものでいい。
「半年後なら二月か。・・・、うん、ちょうどいいかもね。大輝は春から部署が変わって今度は海外事業部に行く予定なんだよ。移動になったら忙しくてなかなか新婚旅行の時間も取れないだろうし、時間が取れる時にいた方がいいしな。どうだ?二人とも。」
驚いた。
もう次の移動先、いや勉強先が決まってるのか。
二年毎に移動って言ってたから、そっか。
大輝の方を向くと『それでいいか?』と聞くような眼差しを送っていた。
私は迷わず頷く。
「はい。時期はそれで構いません。ただ入籍だけは直ぐにでもしたいです。それと二人で話したんだけど式は出来れば家族と友達だけの小さなものがいいんだけど・・・。」
『うちは二人が望なら小さくても大きくてもどっちでも』と内藤さん。
うーん、と考え込むお義父さんにおじいさんが助け舟を出してくれた。
「真一、大輝はまだ勉強中の身なんだからいいんじゃないか?」
「そうだね、いずれは俺と一緒にSANグループを引っ張って行ってもう立場だけど今は部長クラス以上の社員は苗字が同じ一般社員って思ってるくらいだし。」
結婚式も私たちの願い通りのものでいいと許可が出た。
そして、ちゃっかりと婚姻届けを準備していた大輝がその場で証人欄に両父親にサインをもらい、食事会はお開きになった。