記憶の中の彼女
「なんだよ

めんどくさい彼女って

全然めんどくさくなんかねーよ」

そういえば真那はわがままも何も言わないし

二人で住む時に決めた掃除、洗濯、食事は

二人で順番にやろうと言っていたが

全部真那がやってくれていた

いつのまにか目から涙が出ていて

紙に染みを作っていく

「なにしてんだろ、俺」

しばらくして泣き疲れて外を見ると

いつのまにか暗くなっていた  

ご飯を食べる気にもなれず

寝室に向かう
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