母を想えば
「最初は給料少なくて、もうちょっとだけトモコには苦労掛けるけど、
でもぜってぇ技術身につけて、
のし上がるから大丈夫。」
「じゃあさ、それまでは私も続けるよ。
常連さんもみんな優しい人ばっかりだし、
私も稼げばその分ハヤトにも負担かから・・。」
「頼む!!!もう辞めてくれ。」
「え・・・でも・・・。」
「分かってる。
トモコのお陰でどれだけ助けられた事か。
水商売がスゲー儲かる事も分かってる。」
「うん、だから・・・。」
「いやでも頼む・・!」
「どうして・・・?」
「俺やっぱり耐えられない。
トモコが他の男と喋ってるのを想像しただけで気が狂いそうになる。」
「!?」
「ボロ雑巾みたいになってもいい。今度こそ死ぬ気でトモコとハルカは養う覚悟だから、
だから働きに出るのは俺だけで勘弁してくれ・・!」
「・・・・ふーーーん。
ヤキモチ妬いてくれてたんだ。」
「・・・・・・。」
「分かったよっ。
明日、店長に相談してくる。」
「トモコ、好きだ・・。」
「・・・ありがと。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・。」
「「・・・・・
「あぁぁ~!!!!
チューしてる~!!」
「「!?ハルカ!?
寝たんじゃないの!!!?」」
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