母を想えば
――――――
<あ、もしもしトモコ?>
「どうしたの?会社から?」
<事務所の電話借りてるんだけど、
ちょっとご相談が・・。>
「うん。」
<今日飲みに行ってもいい?>
「え~?ハヤトの分も夕飯のおかず買ってきたのに・・。」
<ごめん!明日ちゃんと頂く!>
「大丈夫。部活再開して食欲旺盛な娘に食べてもらいますよーだ。」
<面目ない。じゃあ帰りは遅くなると思うから、先に寝てて。>
「分かった。あんまり飲み過ぎないでよ。」
「ただいま~!」
「おかえり~。今日も遅かったね。」
「あ~~~~お腹空いた!」
「はいはい、もう出来るからちゃっちゃとお風呂場へどうぞ~。」