母を想えば
――――――
いや羽伸ばし過ぎでしょ・・!!
睡魔との戦いで私の機嫌も最低調に達しようとしながら、時計に目をやると、
短針が“1”を指そうとしている。
何軒はしごしてるのか、
キャバクラに行ってるのか・・・
ハルカも寝静まって、
洗い物もお風呂もドライヤーも終わって、
ただひたすら一人で帰りを待つリビング。
秒針の“チックタック”だけが部屋に響きながら、ハヤトの帰りを待・・・
“ピンポーン”
「・・・・??」
呼び鈴・・?
・・・・なんで?
“ピンポーン”
鍵を出して鍵穴に差す事も出来ないぐらい酔ってる・・?
もしこのチャイムでハルカが起きちゃったら、
しばき倒してやると決意しながら急いで玄関まで向かう。