母を想えば


―――――― 


いや羽伸ばし過ぎでしょ・・!!

睡魔との戦いで私の機嫌も最低調に達しようとしながら、時計に目をやると、

短針が“1”を指そうとしている。


何軒はしごしてるのか、
キャバクラに行ってるのか・・・


ハルカも寝静まって、
洗い物もお風呂もドライヤーも終わって、

ただひたすら一人で帰りを待つリビング。


秒針の“チックタック”だけが部屋に響きながら、ハヤトの帰りを待・・・



“ピンポーン”


「・・・・??」


呼び鈴・・?
・・・・なんで?




“ピンポーン”


鍵を出して鍵穴に差す事も出来ないぐらい酔ってる・・?


もしこのチャイムでハルカが起きちゃったら、

しばき倒してやると決意しながら急いで玄関まで向かう。



< 152 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop