母を想えば


―――――― 


「ねぇお母さん。」


「うん?」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「どうしたの?ご飯お代わり?」


「最近さ・・・。」


「・・・・?」


「その・・・・お父さん・・
なんか元気無くない?」


「・・・・・・・・・。」


「なんか・・ずっと考え事してる気がする。
なんか悩んでるのかな?」


「あら・・ついに反抗期も終わり?」


「・・・・・・。」


「お父さんに直接聞いてみたらどう?」


「・・・いや、やっぱりいい。」


「アハハ!分かった。じゃあ今日仕事から帰ってきたら聞いてみるねっ。」


「うん・・・。」



・・・・ハルカにもバレるなんて、
やっぱりよっぽどだよね・・?


お茶碗にご飯をよそいながら、
私の勘が確信に変わる。


ここ最近・・ハヤトの様子がおかしい。


大丈夫?って聞いても、
大丈夫としか答えない。

“仕事で疲れてるだけ”とか、
“俺ももう若くないな”とか、

誤魔化してくる。


自分から話してくるまで待ってようと思ったけど・・

やっぱり今夜あたりもう少し問い詰めてみようかな・・?

< 164 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop