母を想えば
「ウキキ。小西よぉ。所轄ごときがこの俺をどこに連れ出すかと思ったら、
お前ら良い捜査の仕方してるなぁ?」
「え、えぇまぁ。」
「小西さんはあまり飲まれないんですか?」
「あ、はい。大丈夫です。」
俺の隣についてくれるホステスさんに断りを入れながら、改めて“蝶舞蘭”の店内を見渡す。
しっかりとパーテーションで区切られ、
客同士のプライバシーが守られている。
俺達が座ってる大人数用のテーブル以外にも、
カップルシートのような、客とホステスがサシで座るような席もあるようだ。
「あ、すみません。
ちょっと聞いてもいいかな?」
「はい!」
おサルさんと変態スケベは置いておいて、
ここに来た本来の目的というか・・俺の隣についてくれるホステスさんと目を合わせる。
なんというか、厳選されたキャストとはいえまだまだ新人感漂う、
ちょっとだけキャバクラ寄りに近そうな女の子。