母を想えば
「でもあの事件って確か最初は才谷?でしたっけ。別の男が逮捕されてましたよね。」
「そこなんだよ。いやぁやっぱり日本の警察と検察も捨てたもんじゃない!
僕の取材によると、灰原逮捕の裏には検察の執念の捜査が隠されていたんだよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・あらら?どうした?」
「検察なんですか・・?
警察じゃなくて・・?」
「おひょひょひょ。トモさんみたいな一般の人はあまり知られてないかもしれないけど、
検察だって逮捕・起訴する為に警察と協力して捜査にあたる事があるんだよ。
そして僕の取材によれば、今回灰原を逮捕に至ったのは検察の大活躍だったって!」
「・・・・・・・・・・。」
「って!?あらら・・だ、大丈夫?」
「ごめんなさい・・少し酔っちゃって。」
「お・・おひょ・・おひょひょひょ。
君みたいな美人にそんな顔近づけられると・・て、照れるなぁ。」
「鈴木さんのお話・・とっても面白いですね。こんな魅力的な人初めてです。」
「おひょひょーー!!」
「続き・・聞かせてほしいな・・。」
「ひょーー!」
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<見つけたよ!!満島ハヤトさんと杉内検事長が繋がった!!>
「よっし!」
「さっすが早苗さん!!」
<2人ともポン・デ・リング1年分ね。>
「小西任せた。」
「ちょ・・ワリカンにしましょうよ。」
<答えは裁判記録の中に隠されてた。>
「裁判って・・誰の?」
<灰原ジロウって名前ぐらいは聞いたことあるでしょ?>
「サルが再三に渡って力説してた奴か?」
「ですね。杉内検事長が逮捕したって。」
<共犯の才谷ヒロシと一緒に、
6人の女子中高生を殺害して、
才谷は県警が逮捕したんだけど、主犯の灰原に関しては検察が証拠を掴んだみたいで・・>
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
<決め手となったのは、“灰原と才谷が一緒にいる所を目撃した”と名乗り出た【証人】
それから、犯行現場から見つかった微量な灰原のDNA。
この2つを検察が見つけ出したらしくて・・>
「その証人ってのがハヤトさんか?」
<そういう事。
彼の証言が灰原逮捕に繋がった。>
「早苗さん。現場に残された灰原の痕跡って具体的にはなんですか?」
<ちょっと待ってね。
え~っと・・唾液と髪の毛だね。>