母を想えば
『“証拠が無いから”と、笑いながら人を殺すサイコパスを野放しにするのが正義なのか?
“ねつ造”して、あの男に極刑を与えることが悪なのか?
文句を言う奴がいたらアイツに家族や大切な人を殺されてみればいい。
どっちが本物の正義なのか、
身に染みて分かるだろう。』
「ねぇ杉内さん・・・・。」
『どうした?
今日はいつもより酔ってるのか?』
「もし仮に・・証言を担ったその男の人が、
“証言の撤回”をあなたに申し入れていたのなら・・
その男もとんでもない悪ですね・・。」
『・・・そうだな。そんな事実は無いが、もし仮にそんな事を言い出していたら・・』
「・・・・・・・。」
『生きる価値も無い、
人類史上希に見るクズだな。』
「・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
『馬鹿な男だ・・・。
大人しくしてれば・・・
死なずに済んだものを。』
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
『・・フッ。俺も今日は飲み過ぎた。
どうする?今日も送っていこうか?』
「今日は大丈夫です・・。」
『そうか。・・トイレ行ってくる。』
「・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・スッ・・・・やる・・・・・・
スッ・・してやる・・・・スッ・・スッ・・
絶対に・・スッ・・殺してやる・・。」
第10話 完