母を想えば
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“店内”まで押しかけると営業妨害になりかねないから、“店外”で待ち続けた営業終了時間。
ホームページに記載されている時間から1時間後。すっかり深くなった夜。
ようやく待ち人がこちらに向かって歩いてきた。
「・・・え・・・・?」
「・・・・・・・。」
「・・・・・。」
真田さんと二人、まずは軽く会釈をして、
その人影へと歩を進める。
「どうもこんばんは。」
「あなた達は・・確か・・・。」
「愛知県警ムコウジマ署の真田です。」
「同じく小西です。」
「・・・・・・・・・・・。」
「新しいお店には慣れましたか?
少し前まで君が勤めていた、
美容サロン“MAHO”の事や、
オーナーの吉田ツヨシさんが犯した事件の話はさっきセイズ署で伺ってきました。
まぁ、すっかりチャラ男に成長してた、
同僚の息子に会うついでだったけどね。」
「ご用件は何ですか・・・?」
真田さんが、
目の前から隣の俺へと視線を変える。
“いいぞ。お前からで”
“了解です”
そんな無言の会話を交わした後、
バトンタッチする。
「満島ハルカさん。」
「・・・・・・・・・・・・・。」