母を想えば
「“今となっては老いぼれと化した遺族の親達にはどうせ何もできやしない”
そうやってタカを括って、ただの“愉快目的”で手紙を送りつけてたんだろ?
強者には媚び、
弱者には高圧的に振る舞う。
弱虫腰巾着が考えそうな事ぐらいお見通しですよ。
どうせ“模範囚”になったのだって、
周りの受刑者にビビって、
良い子にしてた結果に過ぎないんだろ?」
『違う!!俺は・・俺は・・!!』
「ブヒッ!じゃあなんで小便漏らしてるんだよ?
ウヒッ!まさか本当に自分を殺しに来るとは思わなかったんだよな?
ウヒャ!犯人さんと対峙して、
お嬢様の仇とその鬼迫に恐れ、必死に逃げようとして惨めな最期を遂げたんだよな?」
『違う違う違う違う!!』
「あ、星野君。あと何でしたっけ?」
「“ウヒョヒョ”ですね。」
「ウヒョヒョ!
さっきから家畜みてぇにブヒブヒうるせぇんだよこの屑が。
別に“誰が”殺したか教えてもらわなくても、
お前の力を借りなくても犯人は挙げる。」