母を想えば
――――――
現場検証を終え、
戻ってきた署の会議室。
ホワイトボードに6枚の写真と、
そこから派生する何本もの線が引かれて更に写真が貼られていく。
20年前、灰原と才谷に命を奪われた6人の女子生徒・・。
そして彼女たちの親族・・・。
「よし!まずは班ごと分担して彼らのアリバイを確認しろ。
6人から少しずつ絞っていくぞ。」
才谷の証言、“オッサンが娘の仇と言って包丁を突き刺してきた”
と言うことは、犯人は“父親”・・。
犠牲者となった彼女たちが微笑む写真の下。
引かれた線の先にそれぞれいる6人の父親の中に、復讐を遂げた人がいる・・。