母を想えば


―――――― 


「“事件から何年経ったから”なんて、
終わりが無い事だとは思いますが、

吉田さんは必死に“今”を生きてる感じが伝わってきましたね・・。」


「星野君。やっぱり私は一生1000円カットで大丈夫です。」


「どういう事ですか?」


「あんなキラキラした場所にいたら目が回りそうです。」


「・・・確かに、豊川さんが一番似合わない場所かもしれませんね。」



署へ戻りつつ、先ほどの聴取内容をおさらいしようと手帳を取り出す。


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