母を想えば


「私に任せてもらっていい?」


「お願いします。」



・・・・・・・・ん?

いやいや・・!!
これじゃダメじゃないか・・!


初美容院に浮かれて、危うく満島さんのペースにはまってしまう所だったけど、

本題に入らないと・・。


「昨日、吉田さんから聞きました。
14歳の頃からずっとここで・・?」


「私の事はどこまで聞いたんですか?」


「え・・それだけですけど・・?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」



「星野君のお母さんって・・どんな人?」


「え・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「そうですね・・・・。

僕の母は、強さの中に優しさを持った・・すごく素敵な人です。」


「フフッ星野君って毎年母の日にちゃんとギフト贈ってそうなタイプだねっ。」


「そうですね・・・。
そういうタイプかもしれません。」


「お母さんの事好き?」


「マザコンって言われても問題無いです。」



「・・・・・私とは真逆だね。」


「・・・・?」


「“デスノート”があったら真っ先に名前を書く。ドラえもんの“独裁スイッチ”があったら真っ先にボタンを押す。HUNTER×HUNTERの・・。」


「あ・・満島さん。
無理して漫画で例えなくても・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「・・・あの女が憎い・・・。」


「・・・・・・・・・。」

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