母を想えば
――――――
「おめでとうございます!
可愛い女の子ですよ!」
鼻からスイカが出るどころじゃない。
いつもと立場が逆転して、
私が“ギャー!”と叫び、
手をギュッと握りながら、
ハンカチで額の汗を拭いながら、
“アハハ!”と笑顔で励ましてくれて、
3回ぐらい昇天しそうになったけど、
部屋中に元気な泣き声が鳴り響いた。
「ハァハァ・・ハァハァ・・
アハハ、小っちゃいねぇ。」
「おぉ・・おぉぉぉぉお。」
「・・ハァハァ・・泣きすぎ。」
「満島さん、おめでとうございます。さぁお父さんも抱っこしてあげてくださいな!」
「・・む・・・むむむ無理無理無理!
こんな純真無垢な子を俺なんかが・・!」
「もう何言ってるの!早く!」
「・・オギャー・・・オギャー・・・。」
「・・可愛いなぁ・・可愛いなぁ・・
・・・天使だなぁ・・。」
「ハァハァ・・アハハ、ニヤケすぎ。」
「・・・トモコ・・よく頑張ったなぁ。
2人で一生懸命育てていこうなぁ!」