穢れ払い
☆☆☆

一体、誰がいつどこで自分を狙っているのかわからない状態になっていた。


放課後、他の生徒たちと信号待ちをしていた時に後ろから背中を押されて轢かれそうになる。


徒歩だと狙われやすいと思って自転車で登校してくると、ブレーキを切られていたこともあった。


命の危機を感じることが、その度何度も続いていた。


それでも、教室へ入るといつものメンバーがいつも通り話しかけてきてバカ騒ぎをする。


俺はもう誰を信用していいかわからなかった。


《匿名希望:杉本雄大、まだ俺と友達だと思ってやがる 笑》


《名無し:俺も! イジメのこと相談されたけど、俺がやってんだよ、バーカ!!》


《匿名希望:お前の友達なんてどこにもいないつーのっ!》
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