穢れ払い
それを見ただけでなんだか嫌な予感がした。


ゆっくりと近づいていくと生臭い匂いが鼻を刺激して、同時に冷や汗が流れた。
一体なんだ?


鼓動が速くなるのを感じながら近付くと、生徒たちが集まっているのは自分のロッカーの前だと気がついた。


その瞬間、嫌な予感が的中したのだと理解した。


早足になり、生徒たちをかき分けてロッカーの前に立った。


その瞬間生臭い匂いは濃くなり、自分のロッカーの中から赤黒い液体が流れ出しているのが見えた。
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