キミの香り ーDéjàvu デジャヴー 番外編
オレは黙って
キミの手を繋いだ
ドキ…ドキ…ドキ…
キミは少し驚いた顔をした
ドキ…ドキ…ドキ…
「…そんな、驚かないでよ…
…
別に変な意味じゃないから…」
オレもキミのマネをした
キミは恥ずかしそうに笑った
「いつも倉田が言う
変な意味って、なに?」
キミはそう聞いた
「なんだろう…」
自分でもわからなかった
「なんで、…手繋いだの?」
「それは…繋ぎたかった…から…」
ドキ…ドキ…
「じゃあ…
…
なんでもない…」
キミは言いかけた言葉を呑み込んで
繋がれた手はそのまま
黙って歩いた
じゃあ…
その後につづく言葉は
たぶん…
ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…