キミの香り ーDéjàvu デジャヴー 番外編

休みの日のキミ



制服じゃないキミは

新鮮で

違う人みたいだった



髪がふわふわしてて

顔も少しキラキラしてて

唇が艶々してた



それから

いつもと違う香りがほのかに香った



かわいくて

いつもより

ドキドキした




砂浜でオレの手を繋いできたキミは

上目使いでオレを見た



「凌(りょう)、かっこいいよ」


「オレ?」


「うん
いつもと違って、なんか、かっこいい」


先に言われた



キミもかわいいよ

なんて

ついでみたいで言いにくい




「いい匂いするね…」



「え…?」



「栞、今日いい匂いする…
だから、ドキドキする…」



「私も…
私も、ドキドキするよ」



そう言って笑ったキミは

かわいくて

抱きしめたくなった




キミの
付き合うって…の続きに

抱きしめたくなる…は追加された?





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