キミの香り ーDéjàvu デジャヴー 番外編

泣かないでよ…栞




オレと別れて…そう言ったのに


オレは泣いてるキミにキスしたくなった


まだ好きだったから




きっと、凌がしたい時は
私もしたいから、大丈夫だよ…


いつかキミが言ってた




「栞…」



ーーーーー



涙の味がした


「…別れるのに
もぉキスなんて…しないでよ…」



キミは、したくなかった?


キミはもぉ嫌いだった?


オレのこと




「ごめん…
ありがとう…栞…」




いつも栞と来てた

海なのに



いつもと

違って見えた




いつもの場所じゃないみたいだった




抱きしめてたキミから

キミの香りがした



「さよなら…」



変わらないのは


キミの香りだけ






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