キミの香り ーDéjàvu デジャヴー 番外編
「うん
おいしーい!
…
私の好きなの、覚えてくれてたね…
…
それから、コーヒーが飲めないのも
覚えてたね」
うん…
この笑顔で幸せそうに食べる栞が
好きだった
「ちゃんとやってるんだね…」
「なにが…?」
「お店」
「まぁね…」
「すぐ、辞めると思ったのに…」
「ひどいね…
やってみなきゃ、わかんないじゃん」
「ステキなお店だし
ステキな店長さんだね
…
雑誌見てきてよかった」
「なに?読者のコメント?」
「そんな感じ…」
栞は笑って
アイスティーを口に含んだ