キミの香り ーDéjàvu デジャヴー 番外編
ドーン…ドーン…ドーン…
「ごめん…
…
変わらなくて…
…
ずっと好きだった
…
栞が…忘れられなかった」
ドーン…ドーン…
「私も変わらないよ…
…
今も…
今でも、ドキドキするよ…
…
凌といると…」
栞…
ーーー
冷たくなった栞の唇…
ごめん…こんな冷たかったんだ…
オレは栞を抱きしめた
キミの香りがした
ドキ…ドキ…ドキ…
「オレも…ドキドキするよ…
…
栞…
また
オレの彼女になってくれる?」
ドキ…ドキ…ドキ…
「うん…
…
どんな意味でも
凌が好きだよ…」
ーーーーー
ドーン…ドーン…ドーン…
「凌…」
「ん?」
「ずっと、抱きしめて、ほしかった…
凌、あったかい」
夏の終わり
キミの香りを運ぶのは
もぉ秋の風だった