183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
夏の強い光が、聖人を描いたステンドグラスを鮮やかに輝かせている。
真っ白な床は七色に染められて、見惚れるほどに美しい。
「いつか、こういう場所で結婚式を挙げてみたいな……」
チャペルウエディングは乙女の憧れで、可愛げが足りないと言われがちな真衣にも願望がある。
「柊哉、一緒に歩いて」
挙式を真似てみようと、彼に腕を絡ませたら、手を振り払われた。
「俺はお前の父親か。新郎役ならやってやる」と、苦笑してツッコミを入れられる。
柊哉が先に説教台の前まで行き、真衣の方に振り向いて立つ。
真衣はクスクスと笑いながら、彼の方へ一歩一歩ゆっくり進んだ。
左手をスラックスのポケットに突っ込んだ柊哉が、真衣に向けて右手を差し出す。
「横柄な態度の新郎だね」
「お前の前で気取りたくない」
彼と手を重ねると、真衣の鼓動が二割増しで速度を上げたが、その理由を探らないように気をつける。
柊哉と片手を繋いで向かい合い、笑みを浮かべて憧れを語った。
真っ白な床は七色に染められて、見惚れるほどに美しい。
「いつか、こういう場所で結婚式を挙げてみたいな……」
チャペルウエディングは乙女の憧れで、可愛げが足りないと言われがちな真衣にも願望がある。
「柊哉、一緒に歩いて」
挙式を真似てみようと、彼に腕を絡ませたら、手を振り払われた。
「俺はお前の父親か。新郎役ならやってやる」と、苦笑してツッコミを入れられる。
柊哉が先に説教台の前まで行き、真衣の方に振り向いて立つ。
真衣はクスクスと笑いながら、彼の方へ一歩一歩ゆっくり進んだ。
左手をスラックスのポケットに突っ込んだ柊哉が、真衣に向けて右手を差し出す。
「横柄な態度の新郎だね」
「お前の前で気取りたくない」
彼と手を重ねると、真衣の鼓動が二割増しで速度を上げたが、その理由を探らないように気をつける。
柊哉と片手を繋いで向かい合い、笑みを浮かべて憧れを語った。