183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
非難の言葉をぶつけられずにいるのは、もちろん口を塞がれているからであるが、真衣の気持ちにも問題がある。
このキスを、少しも嫌だと感じないのだ。
むしろ、このまま彼に身を任せ、甘い夢の世界を見せてほしいという欲求が湧き上がる。
(私はどうしてしまったの? 指輪をもらったからキスくらい許さないとと思ってるの? 違う。そんなんじゃない。私は柊哉のことが……)
彼への恋心があるような気がして、それに気づくまいと目を閉じた。
唇を強く押しあてられていたが、真衣に抵抗する気がないのがわかると、ついばむようなキスに変わる。
それから感触を味わうかのように唇を擦り合わせて柊哉が囁く。
「口、開けろよ」
真衣の体の芯が熱く火照り、頭がうまく回らない。
その求めに素直に応じてしまいそうになった時……柊哉のジャケットの内ポケットでスマホが震えた。
ふたりは同時に肩を揺らし、ハッとして離れる。
「で、電話に出ていいよ」
「あ、ああ……」
もしや会場からいなくなったことに気づかれ、どうしたのかと問う、主催者からの連絡かもしれない。
真衣は顔の火照りをはっきりと自覚している。
このキスを、少しも嫌だと感じないのだ。
むしろ、このまま彼に身を任せ、甘い夢の世界を見せてほしいという欲求が湧き上がる。
(私はどうしてしまったの? 指輪をもらったからキスくらい許さないとと思ってるの? 違う。そんなんじゃない。私は柊哉のことが……)
彼への恋心があるような気がして、それに気づくまいと目を閉じた。
唇を強く押しあてられていたが、真衣に抵抗する気がないのがわかると、ついばむようなキスに変わる。
それから感触を味わうかのように唇を擦り合わせて柊哉が囁く。
「口、開けろよ」
真衣の体の芯が熱く火照り、頭がうまく回らない。
その求めに素直に応じてしまいそうになった時……柊哉のジャケットの内ポケットでスマホが震えた。
ふたりは同時に肩を揺らし、ハッとして離れる。
「で、電話に出ていいよ」
「あ、ああ……」
もしや会場からいなくなったことに気づかれ、どうしたのかと問う、主催者からの連絡かもしれない。
真衣は顔の火照りをはっきりと自覚している。