183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「私に異議はありません。今や我が社の看板商品である医療保険『健やかライフ100』は、芹沢副社長の功績が大きい。若さを気にする方もおられるかもしれませんが、若いからこそ思い切った戦略を打ち出せる、ということもあります。芹沢副社長なら、きっと日葉をさらなる高みへ導いてくれることでしょう」
最初の意見が賛成派のもので、柊哉はいくらかホッとしている。
会長は満足げに頷いており、斎藤常務に追従する形で、賛成意見ばかりが続いた。
けれども、不服そうな顔でなにも言わない者が、白川専務を含めて五人いる。
おそらく腹の内は反対なのだろうが、それを口にする気はなさそうだ。
日葉生命保険をここまで大きくしたのは会長なので、意見しにくいのだろう。
会長には逆らえない空気が、会議室に漂っていた。
それを感じ取った柊哉は、複雑な心境である。
三十歳での社長就任など、父親の威光を借りなければなし得ないことであり、それに関してはありがたく利用させてもらおうと考えている。
しかしながら、悔しさは否めない。
最初の意見が賛成派のもので、柊哉はいくらかホッとしている。
会長は満足げに頷いており、斎藤常務に追従する形で、賛成意見ばかりが続いた。
けれども、不服そうな顔でなにも言わない者が、白川専務を含めて五人いる。
おそらく腹の内は反対なのだろうが、それを口にする気はなさそうだ。
日葉生命保険をここまで大きくしたのは会長なので、意見しにくいのだろう。
会長には逆らえない空気が、会議室に漂っていた。
それを感じ取った柊哉は、複雑な心境である。
三十歳での社長就任など、父親の威光を借りなければなし得ないことであり、それに関してはありがたく利用させてもらおうと考えている。
しかしながら、悔しさは否めない。