183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
自分に言い聞かせた後は、買ってきたものをしまい、乾燥機から出した衣類をたたんで片付けた。
掃除機をかけたかったが、柊哉の眠りを妨げたくないので後回しにし、トイレと浴室を掃除する。
それを終えてリビングに戻っても、柊哉は同じ体勢でぐっすりと眠っていた。
つけっぱなしのテレビを消そうとリモコンを探したら、ソファとローテーブルの間に落ちていた。
真衣はそっとソファの前に回り、中腰でリモコンを拾い上げ、テレビを消した。
すると柊哉が、「んん……」と唸る。
起こしてしまったかとヒヤリとして振り向いたが、目を開ける気配はない。
夢を見ているのか、彼はフッと笑って寝言を言った。
「えりかちゃん、待って……」
(え……?)
結婚して五カ月が経ったところだが、柊哉の口から自分と姉の響子以外の女性の名を聞くのは初めてである。
予想外のショックを受けて固まったあとは、ムカムカと腹が立った。
ゆっくり寝かせてあげたいと思っていたのに、その体を揺すらずにはいられない。
「柊哉、起きて」
「ん……? おはよ。朝?」
「寝ぼけてないで、説明して。えりかちゃんって、誰?」
掃除機をかけたかったが、柊哉の眠りを妨げたくないので後回しにし、トイレと浴室を掃除する。
それを終えてリビングに戻っても、柊哉は同じ体勢でぐっすりと眠っていた。
つけっぱなしのテレビを消そうとリモコンを探したら、ソファとローテーブルの間に落ちていた。
真衣はそっとソファの前に回り、中腰でリモコンを拾い上げ、テレビを消した。
すると柊哉が、「んん……」と唸る。
起こしてしまったかとヒヤリとして振り向いたが、目を開ける気配はない。
夢を見ているのか、彼はフッと笑って寝言を言った。
「えりかちゃん、待って……」
(え……?)
結婚して五カ月が経ったところだが、柊哉の口から自分と姉の響子以外の女性の名を聞くのは初めてである。
予想外のショックを受けて固まったあとは、ムカムカと腹が立った。
ゆっくり寝かせてあげたいと思っていたのに、その体を揺すらずにはいられない。
「柊哉、起きて」
「ん……? おはよ。朝?」
「寝ぼけてないで、説明して。えりかちゃんって、誰?」