183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
(自分がなに言ったかわかってる? 柊哉の好みの原点の可愛い女の子と、私が似ていると言ったんだよ。愛情があるのかと勘違いしそうになるから、無自覚にそういうこと言うのやめて……)
顔が勝手に熱を帯びるので、真衣は話題を逸らそうと立ち上がった。
ダイニングの椅子に置いていたハンドバッグからスマホを取り出し、ソファの背側に立って問いかける。
「その神社のお祭りの名前、覚えてる?」
「ああ。日吉那神社の例大祭だ」
「聞いたことあるかも……検索したら出てきたよ。わ、すごい偶然。今年は一昨日から今日までの開催だって。行こうよ。えりかちゃんを捜しに」
声を弾ませて誘ったが、肩越しに振り向いた柊哉に呆れ顔をされた。
「祭りに来ているわけないだろ。仮に来ていたとしても、何年経ったと思っているんだ。隣に立っていてもわかるわけない。常識で考えろ」
「夢のない返事。そんなの行ってみないとわからないよ。あのね、私は……そうだ、ちょっと待っていて」
真衣は自室に行き、本棚から漫画本を一冊取り出し、急いでリビングに戻った。
怪訝そうにしている柊哉に、ページをめくって漫画本を見せる。
顔が勝手に熱を帯びるので、真衣は話題を逸らそうと立ち上がった。
ダイニングの椅子に置いていたハンドバッグからスマホを取り出し、ソファの背側に立って問いかける。
「その神社のお祭りの名前、覚えてる?」
「ああ。日吉那神社の例大祭だ」
「聞いたことあるかも……検索したら出てきたよ。わ、すごい偶然。今年は一昨日から今日までの開催だって。行こうよ。えりかちゃんを捜しに」
声を弾ませて誘ったが、肩越しに振り向いた柊哉に呆れ顔をされた。
「祭りに来ているわけないだろ。仮に来ていたとしても、何年経ったと思っているんだ。隣に立っていてもわかるわけない。常識で考えろ」
「夢のない返事。そんなの行ってみないとわからないよ。あのね、私は……そうだ、ちょっと待っていて」
真衣は自室に行き、本棚から漫画本を一冊取り出し、急いでリビングに戻った。
怪訝そうにしている柊哉に、ページをめくって漫画本を見せる。