183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「縁日デート。乙女漫画の定番だけど必ずトキメキを与えてくれるシチュエーションだよ。こういうの一度やってみたかったんだ。相手が柊哉なのは不満だけど、そこは目を瞑る」
「おい」
「苺飴とクレープとたこ焼き食べたい。スマホ見て。台湾ラーメンにケバブ、タイ風焼きそばだって。今の屋台は多国籍料理が楽しめるんだね。定番も珍しいのも食べたいから、今日の夕食は屋台で済まそう」
「えりかちゃんを捜す目的はどこいった。……ったく、しょうがないな。付き合ってやるか」
面倒くさそうな口調とは裏腹に、柊哉も楽しそうな顔で立ち上がり、ふたりは出かける支度を始めた。
会場近くの有料駐車場は満車であることが予想されたため、公共交通機関でやってきた。
神輿が見られる時間は過ぎていたが、縁日は大勢の人でごった返している。
神社の社の屋根が遠くに見え、屋台が両側に並んだ道幅の広いこの通りは、普段は緑と池があるだけの散歩を楽しめる大きな公園であるようだ。
早速、苺飴をふたり分買って、食べ歩く。
「おい」
「苺飴とクレープとたこ焼き食べたい。スマホ見て。台湾ラーメンにケバブ、タイ風焼きそばだって。今の屋台は多国籍料理が楽しめるんだね。定番も珍しいのも食べたいから、今日の夕食は屋台で済まそう」
「えりかちゃんを捜す目的はどこいった。……ったく、しょうがないな。付き合ってやるか」
面倒くさそうな口調とは裏腹に、柊哉も楽しそうな顔で立ち上がり、ふたりは出かける支度を始めた。
会場近くの有料駐車場は満車であることが予想されたため、公共交通機関でやってきた。
神輿が見られる時間は過ぎていたが、縁日は大勢の人でごった返している。
神社の社の屋根が遠くに見え、屋台が両側に並んだ道幅の広いこの通りは、普段は緑と池があるだけの散歩を楽しめる大きな公園であるようだ。
早速、苺飴をふたり分買って、食べ歩く。