183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
真衣はノースリーブの白いブラウスに薄手のカーディガン、膝丈フレアスカートという服装で、柊哉は黒いカジュアルパンツに無地のTシャツだ。

よりラフな格好の彼の方が決まって見えるのは、スタイルも顔もいいからだろう。

ずるいと思いつつ、真衣は暑くなってカーディガンを脱いだ。

すると、「着ろ」と横柄に言われる。

「歩いていたら暑くなったの」

「露出が高い。ほら、今すれ違った男が、お前の脇辺りを見てた」

「脇くらい別にいいよ。チューブトップやホルターネックの服なら、私も気にするけど」

「馬鹿、脇で興奮する男もいるんだぞ。警戒心のない女だな」

不満げにそう言った柊哉が突然、真衣の肩を抱く。

恋人のようなその行為に、真衣の鼓動は跳ねた。

「柊哉、この手はなに……?」

「俺の妻をいやらしい目で見るな、という警告みたいなものだ。気にするな」

「気にするよ。一枚脱いだのに、余計に暑い……」

暑いというより、熱いと言った方がいいかもしれない。

大きな手で露出した肩や腕に触れられると、どうしても鼓動が高鳴り、体が熱を持つ。

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