183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
一枚は浴衣を着た姉妹が並んで立ち、笑顔を見せている全身写真。
背景は祖父の家の和室で、当時は健在であった祖母の手も映り込んでいる。
きっと浴衣を着せてくれたのは祖母だったのだろう。
もう一枚は、子供神輿を担いでいる際の上半身をアップで写したものだ。
朝顔柄の白い浴衣を着て汗を光らせている真衣は、六、七歳に見える。
柊哉が待ちきれない様子で、真衣に顔を近づけるようにして横からスマホを覗き込んだ。
見やすいよう柊哉の方へ画面を傾け、「どう?」と問いかけた真衣に、彼は無言で大きく息をつく。
それは、どういう意味のため息なのか。
「違った……?」
不安の中で隣を見つめる真衣に、柊哉は真顔で前髪を掻き上げた。
もったいぶるような数秒の間を置き、直後に破顔して断言する。
「間違いない。真衣が、えりかちゃんだ」
「あ……」
真衣は言葉が出てこないほどの喜びの中にいた。
柊哉の思い出話を聞いた時、ほんの少し、女の子に嫉妬していた。
つらい時期の彼を笑顔にさせた存在が、自分だったらよかったのにと、口に出さずに思っていたのだ。
背景は祖父の家の和室で、当時は健在であった祖母の手も映り込んでいる。
きっと浴衣を着せてくれたのは祖母だったのだろう。
もう一枚は、子供神輿を担いでいる際の上半身をアップで写したものだ。
朝顔柄の白い浴衣を着て汗を光らせている真衣は、六、七歳に見える。
柊哉が待ちきれない様子で、真衣に顔を近づけるようにして横からスマホを覗き込んだ。
見やすいよう柊哉の方へ画面を傾け、「どう?」と問いかけた真衣に、彼は無言で大きく息をつく。
それは、どういう意味のため息なのか。
「違った……?」
不安の中で隣を見つめる真衣に、柊哉は真顔で前髪を掻き上げた。
もったいぶるような数秒の間を置き、直後に破顔して断言する。
「間違いない。真衣が、えりかちゃんだ」
「あ……」
真衣は言葉が出てこないほどの喜びの中にいた。
柊哉の思い出話を聞いた時、ほんの少し、女の子に嫉妬していた。
つらい時期の彼を笑顔にさせた存在が、自分だったらよかったのにと、口に出さずに思っていたのだ。