183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「そうなんだよ。真衣、聞いて。今週は契約バンバン取れてさ。自分でも驚いてる。部長には、昇進試験受けられるようにしてやるって言われたし、まさしく絶好調」

「すごいね。亮は頑張ってると思うよ。成果が出てよかったね」

「サンキュ。真衣に褒められると照れるな。なぁ、土日のどっちか飲みにいかない? ふたりで」

「なんでふたり? 行くならいつもの四人で行こうよ」

この三人の他に事業部の同期の男性社員、山田もランチや飲み会をするいつものメンバーだ。

不思議に思う真衣に答えたのは、亮ではなく和美である。

「私、今週末は予定あるんだ。亮にはこの前、言っておいたの。山田もだって」

「ふーん。土日って明日か明後日だよね。私は予定ないけど、ごめん。家にいたい気分。来週じゃ駄目?」

「できれば今週末。絶好調の時だから、今ならいける気がするんだ。真衣に聞いてもらいたい話がある。来週に引き延ばしたら、運気が下がりそう」

亮は運気を気にするようなタイプだったかと疑問に思い、なにか重大な相談事でもあるのかと、それも気になった。

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