183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
それは入社時も今も、今後も変わらないと断言できる。
それを正直に亮に伝えたら、がっかりと肩を落としていたが、店を出た時には『今後も友達としてよろしく』と笑顔を見せてくれたのが救いだ。
ただ、嘘くさい笑みだったのが、気になるところだけど……。
(これまで通り、亮に接していいのかな。それともランチや飲み会を断った方が、亮のためになるだろうか。七千冊の乙女漫画を読んできたのに、正解がわからない……)
シャワーを浴びて幾分スッキリとし、髪も乾かし終えた。
腹部にポケットがあるパーカータイプのルームウェアを着た真衣は、廊下に出る。
家の中は変わらずシンと静まり返り、柊哉がまだ帰宅していないことを寂しく思った。
(二十三時過ぎると言っていたもの。あと三十分くらいかな。早く会いたい……)
小さなため息を漏らし、リビングに入ると、ダイニングの椅子に置いていたショルダーバッグの中でスマホが鳴った。
それはメッセージアプリの通知音で、柊哉からではないかと、真衣は口角を上げてスマホを取り出した。
けれども彼ではなく、亮からのメッセージであった。
それを正直に亮に伝えたら、がっかりと肩を落としていたが、店を出た時には『今後も友達としてよろしく』と笑顔を見せてくれたのが救いだ。
ただ、嘘くさい笑みだったのが、気になるところだけど……。
(これまで通り、亮に接していいのかな。それともランチや飲み会を断った方が、亮のためになるだろうか。七千冊の乙女漫画を読んできたのに、正解がわからない……)
シャワーを浴びて幾分スッキリとし、髪も乾かし終えた。
腹部にポケットがあるパーカータイプのルームウェアを着た真衣は、廊下に出る。
家の中は変わらずシンと静まり返り、柊哉がまだ帰宅していないことを寂しく思った。
(二十三時過ぎると言っていたもの。あと三十分くらいかな。早く会いたい……)
小さなため息を漏らし、リビングに入ると、ダイニングの椅子に置いていたショルダーバッグの中でスマホが鳴った。
それはメッセージアプリの通知音で、柊哉からではないかと、真衣は口角を上げてスマホを取り出した。
けれども彼ではなく、亮からのメッセージであった。