183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「やっと。やっとだ……」

吐息とともに吐き出されたその言葉は、これまでも真衣に欲情し、それを我慢していたことを窺わせた。

指を滑らすように真衣の卵形のフェイスラインをなぞり、その手を首から下へとなまめかしい動きで下げていく。

下着を外され露わにされた胸を真衣が隠そうとすれば、「見せろ」と甘い声で命じられた。

「恥ずかしいよ……」

「駄目だ、隠すな。大丈夫だから。お前はすごく綺麗だ。そそられる……」

柔らかな双丘に吸い寄せられるように顔を埋めた彼が、頂を口に含んだ。

ストッキング越しに男らしい指が淫らに這い回るので、真衣はたまらず喘いで身をよじった。

全身をたっぷりとじらすように愛され、やがて彼が真衣の中に入ってくる。

「あっ……ああっ」

程よく鍛えられた逞しい大胸筋と腕に閉じ込められ、徐々に刺激を強められる。

快感の波が押し寄せて、意識が飛びそうになるのが怖くなり、真衣は彼の腕から逃れようと胸を押した。

けれども離してくれず、余計に強い力で抱きしめられ、動きを速められる。

「柊哉、速すぎ。お願い待って。それ以上されたら私……ああっ!」

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