183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
勲たちを説得できそうな良策を期待している真衣に、彼は顔をしかめて嫌そうに言い放つ。
「俺と結婚しろ」
驚きのあまり、真衣の目玉が飛び出しそうになる。
どんな道筋を辿ったら、そんな結論になるというのか。
彼の心がさっぱり理解できない真衣は、混乱する頭で問いかける。
「あの、前から私を好きだった……とかですか?」
すると彼の眉間の皺が深まった。
「なんで俺が、なんの取り柄もなさそうな女に惚れないといけないんだ」
「ひどっ」
確かにこれといった魅力がないのは自覚していても、親しくもない他人に言われると腹が立つ。
端整な顔を睨むように見ながら、強気に言葉を返した。
「だったらどうして私と結婚したいと言うんですか。私は祖父に弱みを握られてますけど、副社長は違うでしょう。はっきり拒否してもらわないと困ります」
「祖母を泣かせろというのか? 最後の願いだと言われたんだぞ。この俺が、おばあちゃんの頼みを断れるわけないだろ!」
声を荒げて異常な祖母想いを主張した彼に、真衣は開いた口が塞がらない。
(知らないわよ、そんなの。どんだけ、おばあちゃん子なのよ……)
「俺と結婚しろ」
驚きのあまり、真衣の目玉が飛び出しそうになる。
どんな道筋を辿ったら、そんな結論になるというのか。
彼の心がさっぱり理解できない真衣は、混乱する頭で問いかける。
「あの、前から私を好きだった……とかですか?」
すると彼の眉間の皺が深まった。
「なんで俺が、なんの取り柄もなさそうな女に惚れないといけないんだ」
「ひどっ」
確かにこれといった魅力がないのは自覚していても、親しくもない他人に言われると腹が立つ。
端整な顔を睨むように見ながら、強気に言葉を返した。
「だったらどうして私と結婚したいと言うんですか。私は祖父に弱みを握られてますけど、副社長は違うでしょう。はっきり拒否してもらわないと困ります」
「祖母を泣かせろというのか? 最後の願いだと言われたんだぞ。この俺が、おばあちゃんの頼みを断れるわけないだろ!」
声を荒げて異常な祖母想いを主張した彼に、真衣は開いた口が塞がらない。
(知らないわよ、そんなの。どんだけ、おばあちゃん子なのよ……)