183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
喧嘩しても肉じゃがは美味しい。離婚まであと178日
見合いから五日が過ぎた金曜日。
婚姻届けはその日に勲と絹代が役所に提出しに行き、真衣はもう人妻である。
もとの安アパートは借りたまま、半年間暮らすのに必要な荷物を持って、柊哉の自宅で新生活を始めたのが四日前のことだ。
会社から二駅離れた高層マンションの最上階に、彼の住まいはあった。
五年前に新築で売り出されたコンシェルジュ付き3LDKの分譲マンションで、どこもかしこも贅沢な造りである。
浴室までセレブ感が漂っていた。
黒大理石の壁に、ゆったりサイズのジェットバス。
浴槽の向こうは壁一面がガラス窓で、バルコニーの一角と繋がっている。