183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
机と書棚にしまわれていた柊哉の私物は他の部屋に移動済みで、好きに使ってくれと言われた真衣は、まず最初に、大事に持ってきた三百冊ほどの乙女漫画を本棚に収納したのだ。
それを見ていた柊哉に、呆れ顔をされた。
『そういえば、お前のじいさんが、漫画本がどうのと言っていたな。じいさんの家から持ってきたのか? 読み終えているなら売るか、お前の自宅に置けばいいだろ』
『おじいちゃんの家の二千冊ほどは、そのままにしてあるよ。処分すると脅されるのは嫌だから、そのうち移動するけど、今すぐは無理。私のアパートも漫画本で埋まってる。ここに持ってきたのは、特にお気に入りのものだけだよ。売るなんて、とんでもない』
『二千冊!?』
『なに驚いているの? 実家とレンタル倉庫にもあるよ。コレクション総数は七千冊くらい。すごいでしょ』
『レンタル倉庫まで借りて……お前、馬鹿だろ』
人生最大の趣味を馬鹿にされた真衣は、憤慨したのであった。
その二日後の昨日の朝には、こんな喧嘩をした。
リビングダイニングで真衣がシリアルを食べていたら、スーツに着替えた柊哉が入ってきた。
それを見ていた柊哉に、呆れ顔をされた。
『そういえば、お前のじいさんが、漫画本がどうのと言っていたな。じいさんの家から持ってきたのか? 読み終えているなら売るか、お前の自宅に置けばいいだろ』
『おじいちゃんの家の二千冊ほどは、そのままにしてあるよ。処分すると脅されるのは嫌だから、そのうち移動するけど、今すぐは無理。私のアパートも漫画本で埋まってる。ここに持ってきたのは、特にお気に入りのものだけだよ。売るなんて、とんでもない』
『二千冊!?』
『なに驚いているの? 実家とレンタル倉庫にもあるよ。コレクション総数は七千冊くらい。すごいでしょ』
『レンタル倉庫まで借りて……お前、馬鹿だろ』
人生最大の趣味を馬鹿にされた真衣は、憤慨したのであった。
その二日後の昨日の朝には、こんな喧嘩をした。
リビングダイニングで真衣がシリアルを食べていたら、スーツに着替えた柊哉が入ってきた。