183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
機嫌よさそうに鼻歌を歌いながら真衣から離れ、キッチンに向かっている。
冷蔵庫の扉を開けて缶ビール一本と卵二個を取り出した柊哉は、続いて野菜室を覗いてキャベツを手に取った。
やっと壁際から離れた真衣は、ソファの背もたれに手をかけ、口を尖らせて柊哉を見ている。
まだ悔しさの中にいるけれど、彼が料理をしようとしているのに気づくと、声をかける。
「今日は食べてきてないの?」
「ああ。啓介が、早く帰って奥さんの飯を食えって言うからさ。俺のために料理をするような女じゃないと言ったんだが――」
「夕食あるよ。今日は肉じゃがにした。冷蔵庫の中に、柊哉の分が入ってる」
冷蔵庫まで移動した真衣は、ラップをかけた肉じゃがの深皿と、茹でたブロッコリーとミニトマトの簡単サラダをのせた小皿を取り出した。
柊哉は意表を突かれたような顔をして、隣に突っ立っている。
その手から卵とキャベツを取り上げた真衣は、目を合わせて「邪魔」とはっきり言った。
「味噌汁を温めるから、そこどいて。食卓テーブルで待ってて」
「あ、ああ……」
冷蔵庫の扉を開けて缶ビール一本と卵二個を取り出した柊哉は、続いて野菜室を覗いてキャベツを手に取った。
やっと壁際から離れた真衣は、ソファの背もたれに手をかけ、口を尖らせて柊哉を見ている。
まだ悔しさの中にいるけれど、彼が料理をしようとしているのに気づくと、声をかける。
「今日は食べてきてないの?」
「ああ。啓介が、早く帰って奥さんの飯を食えって言うからさ。俺のために料理をするような女じゃないと言ったんだが――」
「夕食あるよ。今日は肉じゃがにした。冷蔵庫の中に、柊哉の分が入ってる」
冷蔵庫まで移動した真衣は、ラップをかけた肉じゃがの深皿と、茹でたブロッコリーとミニトマトの簡単サラダをのせた小皿を取り出した。
柊哉は意表を突かれたような顔をして、隣に突っ立っている。
その手から卵とキャベツを取り上げた真衣は、目を合わせて「邪魔」とはっきり言った。
「味噌汁を温めるから、そこどいて。食卓テーブルで待ってて」
「あ、ああ……」