これからの記憶をあなたと二人で
ご飯も食べ終わり、帰ろうと身支度をする私を晴人が止める。

「真那、話したいことがあるんだ」

急に晴人の声がグッと低くなり少しびっくりする。

「どうしたの?」普通を装って晴人に聞き返す。

「大学の時に真那と別れてからも俺はずっと」

晴人はそこで一旦言葉を区切りまっすぐ私を見てくる。

そこで、何を言われるのかは大体想像がついた。

私もまっすぐ晴人の顔を見ながら

覚悟を決め晴人の次の言葉をただ静かに待った。
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