これからの記憶をあなたと二人で
数コールもしないうちに蓮は電話に出た。

「も、もしもし、真那?」

蓮の声が少し震えていたのは気のせいだった

のだろうか。

「もしもし?今度会おうで言ってた事だけど」

私は呼吸一つ分時間を置き

「もし、よかったらなんだけど明日とかどう?」

蓮は一息入れる間も無く食い気味に

「いいよ」とだけ言った。

それから、気まずいながらも時間と集合場所

だけ決めて電話を切った。
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