これからの記憶をあなたと二人で
蓮はまだ緊張しているのか少しつっかえながら色々と話をしている。

仕事や趣味の話など見ていて少しおかしいぐらい早口で。

こんな話をしたいのではないと私は察して

蓮が少し沈黙した所で、「それで話って?」
と切り出す。

声が震えてはいなかっただろうか、不自然じ

ゃなかったのかもう頭の中はそんな事で埋め尽くされていた。

「その、まずは」蓮は何かを考えるような素

振りを見せながら、急にその場から立つと思

いっきり私に向かって頭を下げた。
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