これからの記憶をあなたと二人で
ベンチに座ってもソワソワしてしまうのでそ

の場をしばらくぐるぐる回りながら歩いてい

ると、蓮がやってきた。

決心が鈍らないうちに早くと思って蓮に話しかける。

「蓮、どうしても言いたい事があって」

「なに?」その声は今まで聞いた事がないぐらい冷たい声だった。

その瞬間になんで私は勘違いしていたんだろと感じる。

蓮がいつまでも私を好きでいるとは限らない。

今から言おうとしていた事が途端に言うのが

怖くなって俯いてしまう。
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