大切な人達よ
いやいや、この人さっきから爆弾発言多くない?

ホントに僕らの寿命縮めたいのかな?


「おい!待てよ、おかしいだろ一年とか、」

「ちょ~と、それはダメなんじゃねぇの~?」

「澪華、一年、だめ、寂しい」

「僕もう行かせたくないんだけど~!」

「理事長、流石に一年はちょっと、、、」


ほら!さっき桜坂高校に行くことを進めてた梓っちだって反対してるよ~!


流石に考え直してくれるかな~と期待する僕らとは裏腹に理事長はグルッと僕らを見渡してから、


「よし、異論はないんじゃな?」


「嫌々普通に皆反対してるから!」


いや、うん、ホントにびっくりなんだけど、


さっきから皆反対の声をあげてたのに華麗にスルーしてるし、


「ほっほっほっ、そんなに慌てなくてもちゃんとわかっておる、」


あっ、もしかして一年ってこと嘘なのかな?


ならよかっ、

「紅茶が冷めてきたんじゃろ?」


何もわかってない!わかってないよ!

紅茶が冷めたって何?

今言うことなの?


いや、確かに冷めてはいるけど、

あっ、ほらっ!もう、秘書さんとか倒れる寸前なんだけど!


「どうしたのじゃ佐野!


遂に頭まで可笑しくなったのじゃな?


可哀想に、既に顔も可笑しくなっておるのに、」


嫌々、秘書さんを哀れんだ目で見ないで!


しかも秘書さんが佐野って名前なんて初めて聞いたんだけど!


伊吹と恭哉そこ笑う所じゃないから!
という感じで大変な現実を突き付けられてるのに伊吹と恭哉は爆笑、僕と梓っちは止めて、


春馬は座ってる澪華の足に寝転んで眠そうにして、、


「何どさくさに紛れて澪華に膝枕してもらってるの!!」


そう僕が突っ込めば春馬は心底不思議そうに


「何で、膝枕、されたら、ダメ、なの?」


ええ!!サラッとマセてる事言っちゃったよ!


途中から聞いていたのか伊吹がニヤッと笑いながら


「ククッ、もしかしたらこの中で一番ませてるのは春馬かもしれねぇね~?」


伊吹に言われたくないけどね~?

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