大切な人達よ
生徒会書記

春side

ー華ノ宮高等学校理事長室ー


「どういう事だよ理事長!」

「今回の件に関しては俺も納得いかねぇじゃないの~」

「一歩間違えれば五つの高校全て巻き込んだよー?」

「澪華、転校、ダメ、絶対、」


今回の件はさすがに僕も怒っちゃうよ!プンプン!


「まず理由を教えて、、、」ガチャッ

そんな僕の話を遮ったのはドアが開く音


そして、、、


「失礼しま~す、話進んでる?」

「理事長失礼します、すみません、大勢で来てしまい」


明るい元気な声と、僕の世界で一番大好きな人の声が聞こえてきた。


もう、相変わらずお人好しな性格なんだから~


「お~来たか、まぁとりあえず座ればいいさぁね、」

変人理事長の言葉で僕らは理事長室に置かれてあるソファーに座った

コトッ「紅茶お持ちしました、すみません、理事長のせいでこんなことになってしまい、」


そう言っていい香りがする紅茶を持ってきたのは華ノ宮高等学校理事長の秘書さん、実年齢より若く見えるイケメンで優しそうな人なの


“理事長のせい”ね~

全くその通りだけど、この人は悪いことしてないのに謝るなんてかわいそうだな~


そんなことを現実逃避しながら考えてると、


「それで理事長?今回の件に関してはちゃんと理由があるんですよね?また暇潰しとかいうのであれば此方側も澪華を桜坂高校に行かせる訳にはいきませんよ?」


梓っちないすー!僕もそれ思ってたんだよね~


この理事長ってたまに僕らで暇潰しとかしたりするから面倒くさいんだよね~


梓っちの言葉を聞いた理事長は秘書さんがいれた紅茶をゴクッと、一口飲んでコトッとコップを置き、


「最近華ノ宮高等学校以外の動きが不自然なことは知ってるだろう、」


最近僕らが悩んでいることを口にした
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