元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
「よく覚えてたね?」
エレベーターに乗りながら隣で手を握る瑠衣を見る杏奈。
「まぁな。」
照れているのか、エレベーターの扉を見たままの瑠衣。
杏奈にここのブランドの結婚指輪を買うことが、そして、杏奈の薬指にその指輪をはめることが瑠衣の夢だった。二人でデートしているときにたまたま通りかかったビルのショーウィンドウを見て目を輝かせた杏奈を隣でみた時からずっと胸に秘めていた夢。
5年前は叶わなかった夢。
感無量で少し泣きそうなのを杏奈に悟られないようにエレベーターの扉を見て、必死に自分の気持ちをそらそうとする。
「なんか、もう泣いちゃいそう」
隣から聞こえた声の方を見ると、大きな瞳から今にも溢れそうなほどの涙をためた杏奈が同じようにエレベーターの扉を見ていた。
エレベーターに乗りながら隣で手を握る瑠衣を見る杏奈。
「まぁな。」
照れているのか、エレベーターの扉を見たままの瑠衣。
杏奈にここのブランドの結婚指輪を買うことが、そして、杏奈の薬指にその指輪をはめることが瑠衣の夢だった。二人でデートしているときにたまたま通りかかったビルのショーウィンドウを見て目を輝かせた杏奈を隣でみた時からずっと胸に秘めていた夢。
5年前は叶わなかった夢。
感無量で少し泣きそうなのを杏奈に悟られないようにエレベーターの扉を見て、必死に自分の気持ちをそらそうとする。
「なんか、もう泣いちゃいそう」
隣から聞こえた声の方を見ると、大きな瞳から今にも溢れそうなほどの涙をためた杏奈が同じようにエレベーターの扉を見ていた。