元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

点滴が終わった杏奈は、瑠衣に支えられながら一緒に瑠衣の家に帰った。

杏奈が持っていた弁当はしっかりとつめられていて、中身も無事だったため、瑠衣は帰宅するとすぐに食べた。食事を済ませると、ゆっくりと入浴をした瑠衣。

先にベッドに横になっていた杏奈の隣に寝転ぶと、瑠衣はすぐに寝息を立て始めた。



すぐ隣に瑠衣がいるだけでこんなにも安心するのかと思いながら杏奈も目を閉じた。



杏奈が目を覚ますとあたりは暗くなっていて、隣には瑠衣がいなかった。
ゆっくりベッドから体を起こそうとすると、寝室に瑠衣が入ってきた。

「どう？からだ。」
とすぐに杏奈が立ち上がるのを支える瑠衣。
「もう大丈夫。お腹すいちゃった」
そう言って笑う杏奈に「待ってました！その言葉」と瑠衣は杏奈をリビングへ連れて行った。