元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
瑠衣が穏やかに杏奈を見つめる。
「それとも、今回のことで不安にさせたか?」
「うんん。むしろ、頼もしく思った。」
杏奈の本心だ。

心配もした。
どんな判断をするのか不安にもなった。

でも、杏奈の予想を超える結果を瑠衣は出した。

「そばで私も支えたいって思った。今よりももっとそばで。」
杏奈の言葉に瑠衣は微笑みながら、杏奈の方へ近付いた。

そしてゆっくりと杏奈の体を抱きしめる。



離れていた時間を埋めるように、しばらく二人は抱きしめあった。
< 262 / 330 >

この作品をシェア

pagetop